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                  前回のお話 目次 プロローグ つづきのお話 
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                  手術というトンネルを抜け 
                  眠れぬほどの疲労感を経験し 
                  その夜 私は、いくつか不思議な経験をする 
                    
                  夜 だんだん呼吸がくるしくなってきた 
                  手術後は、うまく咳をして淡を出さなければいけない。 
                  そうしないと肺炎になってしまうのだ。 
                  腹筋も切っているので、うまく力が入らず 痛みもあるのでびくびくしながら必死で咳をするが 
                  うまくいかない  そのうち 激痛が・・そして呼吸ができない・・ 
                    
                    
                    
                  その時 思い出した 
                  あのとき 
                  手術室にはいって しばらくした ような しないような・・・あの時 
                  たしかに 
                  「痛った〜〜い」 と言って 私は、飛び起きた  
                    
                    
                  また いつもの腹痛がやってきた と思った が 
                  周りから悲鳴があがり 
                  「これで、効かないのか じゃ 26で・・」 そんな感じの言葉が・・・ 
                  そして 担当の女性の先生が 
                  「今お腹切ったから痛いけど すぐ 麻酔足すからね」 
                  と言って私を押さえつけ寝かせる  
                  そして すぐ なにかが、手首に刺さった ような気がした 
                  私は、すぐ楽になり 眠ったのだろう  
                    
                  そして 今にいたる 
                    
                  私 どうやら手術中に起きたようだ〜〜・・ 
                  のちのち先生にきくと そんなこともあったね と笑顔でいわれた 
                  先生ったら 怖い 
                  が本当に 麻酔のお陰で そこまで痛くなかった 
                  外科医ってすごい 麻酔医ってありがたい 
                    
                  まあ それは、おいておいて 熱はどんどんあがり 汗が尋常ではない 
                  苦しすぎる  
                    
                  「わかる?」と言いながら 
                  看護士さん数名がきて 何やらいろいろしている 慌ててるようにも見える 
                  麻酔のせいか 点滴の周りがキラキラ輝きはじめ 
                  周りにひかるシャボン玉が・・その中に かわいいイラストのモンキーが 
                  き〜き〜言いながら はいっていて 
                  そのシャボン玉は、どんどん沢山落ちてくる 
                   きれいだ〜  
                  このまま楽になっちゃおうか・・ 
                  あれ?まさか せっかく手術したのに 私 
                  まさか 
                  死ねないよ〜〜〜 
                  と思っていると 
                  なんと 正座だったか あぐらだったか 座った御地蔵様のような格好をした 
                  祖父母がカーテンレールをつたい滑るようにやってきた 
                  祖母が 「しっかりなさい」と どなる 
                  小さいころから祖母だけがすごく厳しかった 
                  でも今は、すごく尊敬している 
                  それでも 「つかれちゃったから」 と言い訳したいような気持になっていた 
                    
                    
                  するとその時 
                  夫の声が  
                  「おい めし まだ?」 
                    
                    
                  あ 
                  もう!!!!! 
                  こんな時に何言ってるの?と 怒り狂い目をあけた  
                    
                    
                    
                  すると 
                  「あ わかる?小池さん」 と看護士さんが・・ 
                    
                  私 
                  もしかしてこの世とあの世をいったりきたりしてた?と 
                   勝手に思う 
                    
                  そしてどうやら、山は、越えたらしい・・ 
                    
                  そういえば、そういう経験が過去にも2回あった 
                  一つは、走馬灯のように 生まれてからの記憶がめぐっていった 
                  その時は、友達の呼びかけに必死に答えようとして意識が戻った。 
                    
                  もうひとつは、長女の出産後 
                  大量の出血が止まらず、だんだんひどい寒気に襲われていったあの時・・ 
                    
                  死を身近に感じた瞬間って なんとなくゆっくり時間がながれて 人ごとのような感じになる 
                  これが共通点 
                  不思議だ・・ 
                    
                  しかし 私は、また助かった もう くじけないぞと思うのであった。 
                    
                   ====== 続く ===== 
                    
                  
                  ※これは、あくまで個人の記録です。病気の症状は、個人差が大きく、 
                    同病の方であっても参考になるとは、限りません。 
                    医療の専門家では、無いので、病気の正しい情報が欲しいときは、 
                    医療のサイトなどで、検索して調べて下さい。 
                    また同病の方、ストマなどのこと、私の経験で解る範囲のことは、 
                    相談に乗りますので、メールして下さいね。 
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