前回のお話 目次 プロローグ つづきのお話
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先の見えない長い闘病生活に
人が元気に暮らすことは、本当は、奇跡なんじゃないかと思うようになっていました。
そして、これが、手術前に行う最後の治療となりました。
体から血液を採りだし炎症の元になる白血球を取り除きまた体にもどす治療です。
本来、白血球は、体内に入ってきた体の害になる敵と戦う役目をもっていますが、
私の場合 この白血球が、自分の体を攻撃するようになってしまっているのです。
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そして、治療の日 高額な装置は、少しでも時間が、経つと使えなくなるので、
遅刻厳禁!!
渋滞が、恐怖でした。
そしてなにより激腹痛と下血によるはげしい便意が・・・
車で着くまでの間と、
治療で、装置につながれた間 休む間も無くやって来る。
これが、地獄な訳です。
病院へ向かう道中は、
途中途中で、コンビニなどに駆け込むのですが、渋滞だったりすると、
もう オムツをたよるしかない・・・
やっと病院について、透析治療室へ
そこでは、たくさんの透析患者さんが、ずらっとベットに横たわり
治療を受けていました。
皆さん長時間治療を受けていらっしゃるのです。
そんな中 超新入りである私は、緊張しつつ
やはり並んだベットのひとつに横たわりました。
そして、時間通りに治療を始めていくのですが・・・
これが・・なかなかスムースにいかない
血液をとる血管が、動脈なのです。
普通の血液検査などで使う静脈とは違い それはそれは 深〜〜〜い ところある、
それはそれは、太〜〜〜い 血管です。
したがって、。その針は、
太〜〜〜〜く、長〜〜〜〜く
そしてそれが、
ぶすっと ぐりぐりぐり〜〜〜〜と
入ってくるわけです・・・
当然これが
いた〜〜〜〜〜〜い
いろんな治療で使い果たした血管は、すでに壊れ気味なので、
なかなかうまく血管がとれず、
何度も刺し直し
うっかり神経にあたった日にゃあ
ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜 と いう痛みとともに 指先までくるしびれ
このしびれ 数年間とれませんでした
何クールか、繰りかえす治療のうち
常に数回針の刺しなおし
まっすぐにぶすっと刺す太長い針は、
「拷問」 と いう言葉を私の頭の中に連想させた。
それこそ いろんな場所を刺しまくる・・
そんなこんな繰り返し
またまた数回刺しなおして ・・・う。。。
もういやだ・・・泣きたい思い・・
が、しか〜〜〜し
このとき一番困ったことは、実は、他にあった
そんな緊張の中でも、常にもよおす下血による便意!!!
どうにもごまかせない迫りくる便意と激腹痛!!
もうどうしようもなく 「すみません。トイレもうがまんできません」 と訴えると
看護師さん
笑顔で
「じゃ 便器あてますね」
と ちりとりに それは、それは、似た
携帯トイレをさっとベットに横たわる私の腰の下にいれた。
布団がひらりとはがされ、ズボンが下におろされ
え〜〜〜〜〜〜
この恰好で、この場所でしろと???
で、できない・・・ つらすぎる
しかも・・一般の患者さんが通路を通るとき
絶対見えちゃってる!!!!
看護師さんは笑顔で去った・・・
せめてバスタオル一枚でもいい
隠してくれ〜〜〜〜〜〜
これ かなりの苦痛です・・いくら、おばさんになった私でも
お尻をだして横たわり、便器をあて、そこでしろというのは・・・
しかも 通路を歩く他の患者さんからも、丸見え・・・
まさに 叫びたい思い 気が狂いそうです・・
と そのとき、隣のカーテン越しに
「ばっか やろ〜〜〜う!ふざけんな〜〜〜〜!!
人をなんだと思ってやがる。。。もうやだって言ってんだよ〜〜〜
大丈夫とか簡単に言ってんじゃね〜〜よ
おれは、ちっとも大丈夫じゃねえんだよ
痛え〜んだよぉ!!」
と おじいさまの声が・・・
その瞬間 私は・・・
い いいぞ〜〜〜〜
その調子だ!! その通り!!!
おじいさん がんばれ〜〜〜
と心の中で叫び 心から彼の反乱を応援したのでした。
まさに「痛快」
こんな時 つかってもいいよね・・この言葉・・
なんだかすっきりしたような 元気をもらったような・・・
理解者 いや 戦友とでもいうべき親近感・・・・
(ものすごく勝手な思い込みである・・)
そして
結局何も言えない私は、となりのおじいさんに私の思いのすべてをゆだね
また がんばろ と 地味に思うのであった。
そう 気の小さいずるい女であった。
====== 続く =====
※これは、あくまで個人の記録です。病気の症状は、個人差が大きく、
同病の方であっても参考になるとは、限りません。
医療の専門家では、無いので、病気の正しい情報が欲しいときは、
医療のサイトなどで、検索して調べて下さい。
また同病の方、ストマなどのこと、私の経験で解る範囲のことは、
相談に乗りますので、メールして下さいね。
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