10,入院生活えんじょいライフ

前回のお話 目次 プロローグ  

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またも 入院

さあ もう どうにもこうにも動けません。

点滴に繋げられ絶食状態の私は、痛みと食欲に悩む日々の繰り返しです。

ただ助かったのは、痛みが和らぐ時間があるので、その時間他の患者さんと

おしゃべりが出来ることです。

毎日同じ部屋で寝泊まりしているとだんだん家族のような気持ちが沸いて来るものです。

だいたいの場合 私より年輩者か 母くらいの年のかたが多いのです。

すると私からしたら、つっこみどころ満載の会話が繰り広げられるのです。

ただ、ベットだけの空間でする会話は、なにか外でする会話とは、ひと味違います

今回は、今までの入院生活でみたいくつかのエピソードをお話しします。

 

1,隣のBさん 来客中 ある日の会話

「本当に具合が悪くなる少し前まで、前兆が無いから困るのよね〜」

「そうね。。少し前に顔色が変化するとか目から火がでるとか・・

すれば用心もするけどね・・」

「そうね」

 

目から火は、無いだろうと だれもつっこみをいれず 笑いもなく通りすぎる会話・・

 

2,向い側のBさん(奥さん)が部屋の外へ行ったとき

 ご主人とその親戚の会話

「おまえ 靴下裏だぞ。」

「ああ 靴下とか裏返すのめんどうなんだよ・・」

「でも まあ 次 洗濯したら、元にもどるもんな・・」

「そうだな」

3,  2人部屋入院中 

同室の若い19才の夫婦に

「よかったら  音 気にせず、テレビみてくださいね。」

と言うと

「あ どうも・・」 と 返事をしてくれた後

ささやき声で聞こえてきたのは、

「どうする? この時間 どうしても見るとなると笑点くらいだよ・・」

「 せっかく言ってくれてるし しかたないね 笑点 頑張って見るか・・」

 

強制したつもりは、無かったのだが・・

その後 彼らは、笑点を 「がんばって」 見ていた。

こんな事もあった。

ばりばり東北なまりの標準語を話す人に、

東北の方ですか?と訪ねると

「なんでわかったの?よくわかったねぇ」 と 東北なまりで不思議がられた事。

 

本人は、そのなまりを全く自覚していないらしい・・・

 

本当にいろいろな人がいる。

一緒にいると苦しんでいる姿は、みたくない すこしでも良くなってくれると嬉しい。

退院も心から よかったね といえる 

でも その時は、ちょっと寂しい。

 

そんな一時的な多くの家族を あのころ 私は、持つことができた。

 

そこでいくつもの人生に出会えることができた。

 

 

====== 続く =====

 

※これは、あくまで個人の記録です。病気の症状は、個人差が大きく、
同病の方であっても参考になるとは、限りません。
医療の専門家では、無いので、病気の正しい情報が欲しいときは、
医療のサイトなどで、検索して調べて下さい。
また同病の方、ストマなどのこと、私の経験で解る範囲のことは、
相談に乗りますので、メールして下さいね。

 

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大腸摘出手術 3期中 1期の記録「断腸の想い」は、こちら

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