前回のお話 目次 プロローグ
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前回は、病院へ行くいきさつまでをお話しした。
しかし・・・これが・・・なんと 誤診されてしまいまして
その結果
わたしは、この腹痛とトイレとの戦いを続けながら プラス
便器の赤く染まるおそろしい光景を見続けながら、
あと3年間 あきらめ生活を送ることとなる・・・
しかも 第2子出産までしちゃうのである・・・
誤診パワーって半端ない・・・・
詳しくは、こうだ。
実は、この潰瘍性大腸炎 過敏性大腸炎と症状が似ている為
以前は、よく誤診されていたらしいのだ。
(※実際には、内視鏡で生検という細胞の検査をすればすぐ解るそうだ。)
と言うのもその当時この病気は、あまり知られることのない20万人に1人と言われる
珍しい難病であったからだ。 ( 現在、若い人にどんどん増えているらしい。
若い子が こんな思いをするなんて どうにか この病気の原因を解明して治るようにして欲しい。)
話をもどすが、
この時 私は、初めて大腸のバリウム検査と言うのをした。
当時25歳であった私は、老人のあいだに潜り込み
下着なしで、おしりがやっと隠れるような上っ張りを着せられて検査を待っていた。
うっかり前屈みになったりしたらそりゃあもう大惨事である。
(どちらが被害者かは、わからないが・・・)
子供がいるとはいえ、まだ花も恥じらいもある年頃な上
太い足を隠せる洋服しか着たことがない私が、この超ミニ あ〜んど 下着無しの姿で
普通に洋服を着て、順番を待つ老人達の中に並ぶのだ・・・
(この太い足 何というセクシーさであろう・・・)
必死で短い上着をのばし その場をしのぐ私の事などお構いなく
ちょうど私の腰のあたりで、話し合う人々。
後ろを隠せば、前が危ない、前を引っ張れば、後ろが危ない。
そんな危機の中 不意に看護士さん(当時は、看護婦さん)にカルテを持たされた。
しまった!前後を隠すための重要な手が 使いにくくなったでは、ないか。 緊急事態である!!
あっ こんな時に限って 母に見てもらっていた長女が笑顔でこっちにやってくる。
今、ここで 娘が くずったりしたら、前方 後方 両方ををかくす手だてはない。
冗談じゃない
緊急警報 来るなっ 来るな〜〜〜
私は、心の中で叫び 出来る限りの「こっちに来るなオーラ」をかもしだした
しかし
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(その後のことは、皆さんの ご想像におまかせします・・・)
ひどい ひどいよ ・・ いくら命を守るための
医療だからって 人格人権までうばっちゃっていいのか〜〜 と
どこにぶつけていいか訳の解らない怒りが
頭を駆けめぐっていたのを 今も覚えている。
検査だけでもつらいというのに パンツをはいていない事への心配までしなくてはならないとは・・・
しかし、医学も日々進歩している・・(あ 医学というより・・・パンツの進歩だ)
今や検査用パンツという物がどの病院もほとんど用意されているのだ。
深く 重ねたスリット形式の穴なので、普通にしていれば中は見えない。
内視鏡を肛門から入れるときも先生に余分な所をさらさず、
検査出来るのだ。しかも使い捨て。
その後何度も検査する羽目になる人生を送った私としては、このパンツの出現は、
本当にうれしいものであった。
患者の心は、こういう配慮の一つで、まったく違ってしまう物なのだ。
そして検査結果は、・・・・・・誤診
私は、効きもしない薬をもらい・・ あまりによくならない症状に
この状態が私の普通の姿なんだ と思いこみ あきらめの生活を始めた・・
その後 多少落ち着く事もあったが正常な生活は、おくれなかった。
とうとう半年近くを過ごすうち 私の中で、第2子の命が芽生えていた。
誤診の為「大きな病気では、ない」と信じ切っていた私は、
体力的には、つらく 育児への不安は、あったが、
「生まない」と言う選択肢は、まったく持っていなかった。
どんなに大変でも 私は、育てて行くぞ!
と一寸の曇りもなく思っていたのだ。 すごいぞ誤診パワー
(実際は、誤診のまま生活する事は、とても危険である・・・本来許しては、ならないことだ
もし私の家族がそんな目(誤診されたら)にあったら きっと許せない)
しかし 今思えば、あのとき先生が誤診したおかげで
何の迷いもなく出産を選び 私たちは、次女と対面できたんだ・・・
今や女の子とは思えぬほどやんちゃな次女と・・・
しかし・・・その妊娠 出産
確かに。。いろいろあった・・・
そのお話は、又次回に
※本文中、誤解を受けそうな内容がありますが、
潰瘍性大腸炎で出産される方は、沢山いらっしゃいます。
薬を変えるなど、方法があります。
難病だからと落ち込まず、是非、主治医と相談して見て下さい。
====== 続く =====
※これは、あくまで個人の記録です。病気の症状は、個人差が大きく、
同病の方であっても参考になるとは、限りません。
医療の専門家では、無いので、病気の正しい情報が欲しいときは、
医療のサイトなどで、検索して調べて下さい。
また同病の方、ストマなどのこと、私の経験で解る範囲のことは、
相談に乗りますので、メールして下さいね。