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双子ちゃんが生まれる前は、それはそれは、大事にされ・・
いや 今だってそれは、変わらないのだ・・・
しかし やはり 小さく めずらしく 愛らしく そして手の掛かるこの赤ちゃん達に
大人の手はすっかりとられてしまい。
一気に 『２人の弟のおにいちゃん』 となってしまった おいっこは、
なにか 自分の居場所を 失ってしまったような 感じであったのかもしれない。
それでも 日々
待ちこがれたかわいい赤ちゃん達に何度も近づいては、頬をなで
頭をなで Chu としては、二人の名前を こっちが○○くん こっちが○○くんよ
と 時には、間違えながら 言っている。（似てない双子ちゃんだが間違えることもあるさっ・・）
そんなある日
（甥っ子） おかあさん これ見て！
（妹） あ 今ミルク作るからまっててね。
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（甥っ子） あれ とって。
（妹） あ今 おむつとりかえてるから後でね。
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（甥っ子） これ読んで。。
（妹） あ 今 二人とも泣いちゃったから
だっこしてこないと・・・
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と いつものように忙しくしていると
甥っ子は、双子の赤ちゃんが居る部屋の前にたち
その部屋の ふすまをじっと見つめはじめ
そして 次の瞬間
双子ちゃん達にむかって叫んだ！
「ここ 宗ちゃんの（甥っ子の名）おうちよ！！！
もう
かえって！！！」
もう かえって？？？
そうか・・・なるほど・・・・・・・・・
ストレスの限界をこえ 彼が たたきだした答えは、
かえれ
そうだよね ほんの数ヶ月前までは、このお家は、君の天下だったんだもんね。
病院に入院してしまった大好きなママを数ヶ月 じっと自宅で待ち
そして
やっと 戻ってきてくれたとおもったら そのママは、すっかり 赤ちゃん達にとられ
自分の王国がいっきに侵略されたんだ・・・・
ごめんね・・
しかし この子達をまた 妹のおなかに返すわけにもいかず
せつない思いと申し訳けない気持ちだけが沸いてくる
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けれど
あのあと 少し長めに妹に抱いてもらった甥っ子は、
また そっと 双子ちゃん達に chu としながら、過ごしている。
こうやって だんだん ホントの お兄ちゃんに なっていくんだね。
お兄ちゃんは、忍耐だ。。
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